58-スタッフロール

■原稿協力
表紙:辛梨(華色玉子)
チラシ:日向ほこり(にじいろのあさひ)
武闘派漫研猪熊鯱子:高川ヨ志ノリ(瓶詰天獄・人形地獄)
サークルカットの描き方:真鍋鈴(沙羅双樹)
設営に参加しよう漫画:真鍋鈴(沙羅双樹)

■編集および校正
オオノサトシ(PLANTATION) /田中 恵美子(スタジオRIO)/棚橋 和行(なでしこくらぶ)/やまむらとおる(Work Station)

■原稿執筆
オオノサトシ(PLANTATION) /やまむらとおる(Work Station)

■版下製作
オオノサトシ(PLANTATION) /慧眼大師(Arkadia Nerve)/田中 恵美子(スタジオRIO)/龍魔幻(幻創文楽舎)

■データ版下作成
オオノサトシ(PLANTATION)

■データ処理
曽我 友章(空由亭)/田中 恵美子(スタジオRIO)

■カメラ撮影
棚橋 和行(なでしこくらぶ)/松山 智樹(眼鏡組)/山田 真司

■会場手配
棚橋 和行(なでしこくらぶ)

■宅急便手配
やまむらとおる(Work Station)

■チラシ管理
田中 恵美子(スタジオRIO)

■物販部担当
内藤 理知也

■公式サイト
オオノサトシ(PLANTATION) /沖峰 ゆいき/龍魔幻(幻創文楽舎)/古川 幸代(SAPICORU)

■ティアズマガジンなごやオンライン
慧眼大師(Arkadia Nerve)/オオノサトシ(PLANTATION) /沖峰 ゆいき/龍魔幻(幻創文楽舎)/アトモス(Majestic Light)/古川 幸代(SAPICORU)

58-VOICE

アンケートより

サークルアンケート・オンラインアンケートより

2020年(11月29日開催予定の名古屋コミティア57Wは、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止策への対応と集団感染のリスクを鑑み、やむなく開催中止となりました。開催できなかったイベントの代わりとして、同日10:00より 公式サイト上で[エア名古屋コミティア57]を開催しました。

■エア名古屋コミティア57
■開催日時:2020年11月29日(日曜日)10:00より
■エントリーサークル数:138サークル
■開催会場:公式サイト特設ページにて  

通常開催時のようなのサークルアンケート・ハガキアンケートはありませんでしたが、[エア名古屋コミティア57]後にオンラインVOICE・ハガキアンケートWeb版を受け付けましたので、今回の【ティアズマガジンなごや58】では、その寄せられたメッセージとイラストを紹介いたします。


・エア名古屋コミティアとても楽しかったです。オンライン上にイベント会場が再現されたようでした。 Twitterのほうでも公式アカウントさんで参加サークルのPRツイートのRTなどがあると更に良いとおもいました。

・オリジナルジャンルは様々な作品、物が見れるので毎回ワクワクしながら楽しめることが出来ます! 私もこんな作品が描きたい!皆に使えていきたい! とパワーを貰えるのでコロナウィルスの影響で大変ですが私の活動が出来ていけたらなと思っています。

・こんにちは! 地元名古屋でのオリジナルジャンルで活動したく本格的に参加しようと思った矢先のコロナ禍。 それでも、この難しい状況を乗り切り、いつの日か、オリジナルジャンルでのキタウラカスミを皆さんの前にサークル参加者として姿をお見せできる日を楽しみにしております(笑顔)

・名古屋コミティア58開催を心より願っています!

・メンバーズの皆様、運営大変かと思いますが、復活を信じて開催を楽しみに待っています。ネットもある時代ですが、やはり人対人のつながりのあるイベントが、描く方も参加する方も楽しい事を知ってて待ち望んでいる事と思います。描き手も準備していますので無事、名古屋コミティア58開催される事を祈っています。

・開催中止の判断は困難なものだとお察しします。しかし損失を承知の上、リスクを鑑みて中止を決定したメンバーズの方々に敬意を表します。安心して通常開催が行えるようになる日を、いつまでも待っております。

・2021年4月に開催予定の名古屋コミティア58についてコメントします。感染症が収束するかどうかもわからないのに、サークル募集数が500、参加費が4,000円と、コロナ以前と変わらない状態で募集して、本当に開催できるのですか? サークル数を減らして、かつ参加費をもっと値上げしないと開催できないのでか? 九州コミティアは募集を半分にして参加費を倍にしています。それくらい徹底しないと難しいと思います。
一般参加者としては、名古屋コミティアを続けて欲しいという想いだけです。金銭的にキビしいのであれば、クラウドファンディングをして欲しいですし、開催時のソーシャルディスタンスに不安があれば、参加者からもキョリを空けるよう声を出せます。
開催するのに何が足りないのか、もっと教えていただけませんか?

【名古屋コミティア実行委員会より】  ご意見ありがとうございます。名古屋コミティア58の開催規模は、いったん通常開催規模としております。ただし、チラシ・公式サイトにも記載がございますが、新型コロナウィルス感染症対策における国・県・開催会場からの要請・指導に基づき、実際に参加いただけるサークル数を制限することもあります。あくまで、要請・指導に基づき制限するものであり、名古屋コミティアとしては通常開催したい、という思いを示しております。  
クラウドファンディングはリターンの用意や手数料が高額で、それよりは日用品としても扱いやすく、比較的お値打ちにご用意できる物販という形を取っております。名古屋コミティア物販部でのお買い物にて、ご支援いただけますと幸いです。 開催に向けご助力いただけるのは大変助かります。ただ、今だけは、感染拡大の防止に勤めていただきたいと思います。感染拡大が収まったり、あるいは通常開催に問題が無くなった時、あらためてこれまで通りにご参加いただけますようお願いいたします。

・今回のエア企画で思った事を書きます。まず、改めて同人という趣味はお金がかかると再認識しました。
通販はBOOTHを使ったのですが、サークルごとに送料と手数料がかかるので、おいそれと買う訳にはいかず厳選して買いました。ちなみにエアコミケでは同人ショップを利用しましたが、こちらは委託する分、1割~5割ほど割高になる上に消費税もきっちり取られるので地味に出費がかさみました。
そしてもうひとつは直接対面でコミュニケーションを取る事は重要だと思いました。やはり本を買って読むだけではこちらも味気ないですし、多分作家さんもモチベーションが上がらないと思います。コミティア憲章にもあるように描き手と読み手が双方の交流ができるのが同人の醍醐味だと思います。  
あと、もうひとつは今回のエア企画に参加されたサークルさんが少ないと感じました。販売先が無かったり同人活動をしている場合ではなく中にはこれを機に活動自体を辞めてしまう人も多いと聞きます。無理強いはできませんが、同人をエアでも続けられる環境が整備されると良いと思います。同人は素晴らしい文化だと思うのでこれからもつづけていって欲しいです。  
一言。支援についてですが、グッズを使い勝手の良い消耗品かハンカチなどコレクション性の高い物にした方が良いと思います。

【名古屋コミティア実行委員会より】  名古屋コミティア物販部の支援金付き商品について、ご意見ありがとうございます。日用用途に使用できるもの、というコンセプトでTシャツを追加しておりましたが、それ以外にもとのご意見、大変参考になります。  
エア企画に関して、「今出来ることを、我々の手で」と企画したものとなります。Twitterでハッシュタグをつけツイートする、では多くのツイートに埋もれてしまうところを、名古屋コミティアのプラットフォームに乗せてご紹介し知るきっかけとする、という目的もありました。こちらの目的は志半ば、見本市にもなってなかったかもしれませんが…… [次回]は無いことを期待したいのですが、やらざるを得なければ、「エア企画にエントリーしてよかった」と感じてもらえるよう、仕掛けを考えていこうと思います。

イラストレポート

58-名古屋からみなさまへ

名古屋からみなさまへ。

何から伝えればいいのか、わからないまま時は流れて。

……などと30年ほど前のJ-POPの歌詞を引用する必要があるほど、SARS-CoV-2、いわゆる新型コロナウィルスに翻弄された2020年でした。

名古屋コミティア56は、4月に全国対象の緊急事態宣言の発出を受け中止。主にツイッターを利用したエアイベントとなりました。

その後5月には緊急事態宣言も解除され、感染状況も落ち着きをみせたものの、今度は名古屋コミティア57Wを開催するための人的資源が確保出来ない恐れもあり、感染拡大予防を打てないとの判断から早い段階での開催中止を決定しました。(ただ、たまたまの結果ですが57Wの開催時期に感染者増加傾向にあったため、感染者抑制の一翼を担うことが出来たかもしれません)。

代替えとして名古屋コミティア公式ホームページをポータル(玄関、入口)とした「エア名古屋コミティア57」を企画し、100サークル余りのエントリーをいただきました。

ただ、実態のある「名古屋コミティア57W」は700スペース募集でしたし、56から持ち越したサークルさんと、57Wに新規に申込みいただいたサークルさんの総数を母数とした、エア名古屋コミティア57参加率はざっと14%でして、イベントのブランド力や発信力が、サークルさんの望まれるレベルより低いのかなとも感じた次第です。

エアイベントに関しては何をどうしたものかという状態でした。

公式アカウントから注目サークルさんのツイートをリツイートでピックアップする、というのもアイデアとしていただきました。担当者の好みが反映されて公平感を欠く運用となりかねず、次回がもし有るならば、どう調整し運用するかが課題となります。

あるいは、名古屋コミティアをポータルとした「エア名古屋コミティア」であれば、登録ジャンルページを紹介するようなツイート発信するという方法もあるかもしれません。

一番の理想は、エアイベントは”過去こんなこともあったなー”ですが、次にエアイベントをすることがあるならば、より良い運用を検討していきたいところです。

 

実態のあるリアルイベントが開催出来なかったことから、名古屋コミティアは運営資金が困窮している状況です。この状況を少しでも補うべく、公式物販サイト[名古屋COMITIA物販部]を設置し、そちらでティアズマガジンやクリアファイル、Tシャツ、ポストカードを販売しております。

2020年10月15日から開始し、これまででおよそ50万円あまりの運営資金の補填が出来ました。ご購入いただいた方、販売価格に上乗せして支援をしていただけた方、大変ありがとうございます。

マフラータオルは在庫切れで買うことが出来なかった方、申し訳ありません。Tシャツ以外は在庫のみとなります。Tシャツは、いわゆるオンデマンド生産(受注生産)のため、在庫切れがありません。デザインも日常使いで困ることは無い、と自負しております。よろしければご支援いただけますと幸いです。

 

さて、今後のことを少し書いてみようと思います。

新型コロナウィルスに対するワクチンの接種拡大によって、2021年1月のような厳重な感染対策が必要なくなると期待して、というものも含みますが……

募集サークル数は、2019年までと同様に会場キャパシティ上限までを必ず募集していきます。

ただ、やはり新型コロナウィルス感染陽性者数の推移によっては、会場施設に対する入場者数の制限、対面で接する場所の間隔拡大などの要請を受け、規模を小さく変更して実施することがあるかもしれません。まずは名古屋コミティア59(2021年秋開催予定)までは。

その後、いったん名古屋コミティアは開催規模を縮小します。

現在はイベントホールで500スペース募集ですが、これを過去開催したことのある、白鳥ホール(名古屋国際会議場内)、あるいは名古屋市外のホール…例えば、2000年代に開催していた刈谷市産業振興センターあいおいホールなど、200スペース程度の小さな会場での開催を進めていきたいと考えております。

規模縮小の理由は、後継者の育成です。

2009年に名古屋凱旋と銘打ち白鳥ホールで開催して以降、名古屋市内での同人誌即売会開催やSNSの発達もあってか[作品発表の場]として名古屋コミティアへのご支持をいただき、回を重ねるごとにサークル参加申込み数・一般参加者数は増加し続けていました。そして、それに対応すべく、熟練のメンバーが参加サークルが少ないころからの経験をもとに対応を検討し実行、あるいは何か問題が起きたその場で対応して参りました。

その反面、経験の浅い若年メンバーは、熟練メンバーの背中を見続けることしかできず、同様に熟練メンバーも若年メンバーを指導が出来ず、ノウハウの引継ぎが出来ていない状況となってしまいました。これはイベント当日の運営に限らず、サークル申込みの受付、ティアズマガジンの編集、出納関係と言った、組織運営の部分にも当てはまります。

この問題を解決するには、若年メンバーに経験を積ませることが必要で、そのためにはいったん制御しやすい規模に縮小することを選択しました。

それによって問題が完全に解決できるかわかりません。しかし、勝算はあります。新たな問題が出るでしょうが、それを正面から対応してこそ成長する、そう信じております。

そうして経験を積み、名古屋国際会議場の改修に伴う臨時閉館が終わる2026年下期には、またイベントホールでにぎやかなイベント開催が出来れば、と考える所存です。

 

どうか、サークル参加・一般参加のみなさまも、[名古屋コミティア]の成長を見守り支えてください。

長々と重い文章となりましたが、これでおしまいにします。
1年ぶりの、実態のある名古屋コミティアを、どうか楽しんでいってください。

 

名古屋COMITIA実行委員会 山村